2025.06.04
名店が集まる街は、なぜ強いのか
街の価値を測る指標として、多くの人は地価や取引価格、再開発の有無を見ます。
しかし、長期的に価値が落ちにくい街を観察すると、必ず共通点があります。
それは、「名店が自然に集まり、そして長く残っている」という点です。
名店とは、単に流行っている店のことではありません。
広告に頼らず、派手な演出もなく、それでも人が絶えない店。
料理の完成度だけでなく、立地、客層、時間の流れまで含めて、街と調和している存在です。
こうした店が集まる街は、偶然ではありません。
店側が「ここなら続けられる」と判断しているのです。
家賃水準、客層の質、街の空気。短期回収を前提としない事業者ほど、立地選びに慎重になります。
港区の中でも、強い街は例外なくこの条件を満たしています。
六本木の一部、麻布十番、白金、広尾。
再開発がなくとも、街の評価が下がらないのは、名店が“街の品質保証”として機能しているからです。
不動産の価値は、建物で決まるのではありません。
「どんな人が、どんな目的で、どれくらいの時間を過ごす街か」。
名店は、その答えを最も正確に映し出します。