2025.04.15

麻布台ヒルズが変えた「港区の重心」

麻布台ヒルズの誕生は、単なる再開発ではありませんでした。それは、港区の「重心」を静かに、しかし確実に動かす出来事でした。

これまで港区の象徴は、六本木や虎ノ門にありました。しかし、麻布台ヒルズの登場によって、住・働・遊が高次元で融合する新しい都市像が提示されました。住宅、オフィス、商業、緑地が一体となることで、都市の使われ方そのものが変わり始めています。

重要なのは、麻布台ヒルズ“そのもの”ではありません。
その影響が、周辺エリアにどのように波及するかです。

東麻布、麻布十番、三田といった周辺エリアは、再開発の中心ではないからこそ、過剰な商業化を避けつつ、都市機能の恩恵を享受できる立地となります。喧騒から距離を保ちつつ、価値の中心に近い。この距離感こそが、港区不動産の本質です。

都市の重心が動くとき、本当に価値が高まるのは、中心そのものではなく、その周縁にある静かなエリアです。麻布台ヒルズは、そのことを改めて可視化した存在だと言えるでしょう。