2025.04.23

港区不動産で“住む”から“継ぐ”の選択

東京・港区の高級不動産が、近年海外富裕層からの注目を集めている理由とは何でしょうか?
都市再開発による美しい街並み、国際ビジネスや大使館へのアクセス、日本ならではの教育・文化環境、そして「日本建築の美意識」と「和モダンな空間設計」が、他国にはない魅力として世界の投資家の心を掴んでいます。

本稿では、これまでにご紹介してきた背景を踏まえ、いま港区の高級レジデンスが「住むため」ではなく「継ぐため」の資産価値として再注目されている理由を掘り下げます。


「住まい」から「継ぐ資産」へ――港区不動産の新たな価値

港区の一等地に位置する物件は、立地の希少性に加え、ハイグレードな建築・インテリアが備わることで、単なる不動産を超えた「文化資産」としての価値が注目されています。
特に海外富裕層にとって、東京は以下のような魅力的な投資環境を備えています:

  • 政治的・経済的な安定
  • 国際的に見て割安な高級物件価格
  • 所有権や相続制度の明瞭さ

このような背景のもと、実際には「購入しても住まない」というストック型の不動産戦略をとるケースが増加しています。


不在オーナーが選ぶ2つの保有スタイル

1. 高級賃貸としての運用

港区は、外資系企業や各国大使館の関係者、経営幹部など高所得層による賃貸ニーズが非常に高いエリアです。
居住せずに賃貸に出すことで、「安定したインカムゲイン(収益)」を期待できる運用型の不動産として注目されています。

2. 空室保有による“将来の拠点化”

日本では賃貸契約における借主保護が強く、一度貸すと貸主が自由に契約を解消できないリスクもあるため、「将来的に日本に住むかもしれない」「家族や子どもの留学時に利用したい」といった理由で、空き家のまま所有するケースも増加中です。

実際、All Aboutの記事では、富裕層の中でも中国やシンガポールの投資家が「賃貸には出さず保有」「資産の逃避先」として日本の物件を選ぶ事例が紹介されています(※1)。

また、富裕層向け不動産投資メディアのレポートでも、香港やシンガポールの投資家が都心の高級物件を現金一括購入し、「次世代への相続」「長期資産保有」を目的とする動きが見られています(※2)。

物件ではなく、“文化”を受け継ぐという考え方

資産として「残す」「継ぐ」物件が重視されるなか、注目されるのは建築そのものの文化的価値です。

たとえば:

こうした物件は、「高価格帯」だけでなく、世代を超えても色褪せない日本らしさを宿しており、まさに“誇れる資産”として次世代に継承される価値を持っています。

港区が持つ「時間的価値」

港区の特徴は、単なる資産価値だけではありません。
継続的な再開発により、美観と利便性を両立した街づくりが進められており、「時間が経つほどに価値が育つ街」として評価されています。

これは、地価の上昇率だけでは測れない「時間的価値」として、港区の魅力をさらに高めています。


まとめ|次世代に“誇れる資産”を残すという選択

不動産を資産として捉える際、重要なのは「価値が残るか」という視点です。
東京・港区のレジデンスは、文化的価値と将来性、そして投資安定性を兼ね備えた、
“未来に継ぐに足る資産”として、今後さらに世界中の富裕層に選ばれていくことでしょう。


出典:

※1 All About「中国富裕層が“貸さない”理由」
※2 ZUU online「都心不動産を相続目的で一括購入」

「港区から世界のエンドユーザーへ!」を掲げ、港区中心に高級不動産についてのコラムを執筆中!