2026.05.25
ナフサ価格が動くと、不動産はどう変わるのか。
― “石油化学”と“都心不動産”の意外な関係 ―
「ナフサ価格が上がっています。」
ニュースで見かけても、不動産とは無関係に感じるかもしれません。
しかし実際には、ナフサ価格の変動は、不動産価格や建築コスト、さらには開発スピードにまで影響を及ぼしています。
そもそもナフサとは、原油から精製される石油化学原料の一種。
プラスチック、塗料、防水材、断熱材、配管、接着剤――
現代の建築に必要不可欠な素材の“起点”となる存在です。
つまり、ナフサ価格が上昇すると、建築資材全体の価格が連鎖的に上がる。
結果として、新築マンションや収益不動産の開発コストも押し上げられていきます。
特に近年は、資材価格高騰に加え、人件費・物流費も上昇。
都心の新築案件では、「以前なら成立した事業計画」が成立しなくなるケースも珍しくありません。
だからこそ今、都心不動産の価値は単純な“立地”だけでは語れなくなっています。
・いつ建てられたか
・どのタイミングで資材調達されたか
・再調達コストはいくらか
・今後、同じものを再現できるのか
こうした“供給の難しさ”まで含めて、資産価値が形成される時代です。
港区や渋谷区の高級レジデンスが強い理由も、単なるブランド性だけではありません。
「もう同じ条件で作れない」という希少性が、静かに価格を支えています。
不動産は、街だけを見る時代から、世界経済を見る時代へ。
EXEELは、
“建物”ではなく、“背景”まで読み解く。
そんな視点で、都心不動産を発信しています。